なつのどくしょかんそうぶん!!!
『今夜すべてのバーで 』 中島らも
※少しネタバレをします。
小島さんはなかなかのアルコール中毒。
食事もとれないほどに衰弱してしまったので、病院に入院をします。
中毒は簡単に治るものではありませんでしたが、同室の入院患者や医師、さやかさん(という女性)のおかげで何とかアルコール中毒を克服します。
ああああ!!よいところがひとつも伝わらない!!!!
詳しくは読んでください。
以下抜粋。
「なぜそんなに飲むのだ」
「忘れるためさ」
「なにを忘れたいのだ」
「……。忘れたよ、そんなことは」
アル中になるのは、酒を「道具」として考える人間だ。
おれもまさにそうだった。
この世からどこか別の所へ運ばれていくためのツール、薬理としてのアルコールを選んだ人間がアル中になる。
依存ってのはね、つまりは人間そのもののことでもあるんだ。
何かに依存していない人間がいるとしたら、それは死者だけですよ。
いや、幽霊が出るとこを見たら、死者だって何かに依存しているのかもしれない。
「きみがおれのアルコールだ」
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やっぱり中毒は治せないんだ。
アルコホリックがサヤカホリックになっただけで、依存するのは変わらない。
人に依存することほど怖いことはない。
きっとこの人は助けてくれる。
そう思うからしんどいのであって、他人に期待はしてはいけない。
それは自己防衛。
アルコールだって同じ。
アルコールはいつも応えてくれる訳じゃない。
みんなのことが大好きで、楽しくて嬉しくて、夢のような時間を過ごせる夜もあれば
吐いて吐いて落ちて、死にたくなる夜もある。
アルコールにも人にも期待してはいけない。
裏切られたときに自分がしんどい。
フラットな気持ちでいれば、
他人に助けてもらえればラッキー、
アルコールで気持ちよくなれればラッキー。
何にも依存せずに自分ひとりで生きていければ。
宗教なんて最高の依存。
紀元前から人は何かに依存しているのか。
だとしたらたぶん依存や中毒は治せない。
どうすれば?